- 作者: 竹内正浩
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2010/09/08
- メディア: 新書
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日露戦争に関しては、兵員・物資の輸送、大陸での鉄道敷設、シベリア鉄道の話など。日清戦争と日露戦争の輸送量の差について驚いているが、日清戦争時の北洋軍閥が5万程度の兵力であったことを考えると、当然差は出てくるだろうな。日清戦争の時には、相手よりも優勢な兵力を準備できたわけで、負ける要素はほとんどなかったということができる。それに比べると日露戦争は、最終的な動員能力でロシアには劣っていたわけで、そのあたりずいぶん危ない橋を渡った感がある。外交で決着がつけられなければ、最終的には押しつぶされていた可能性があるわけで。
全体的に食い足りない感じもあるが、入門的な概観とすれば十分ではある。