法政大学エコ地域デザイン研究所

eco-history.ws.hosei.ac.jp

 陣内秀信氏が所長を務めている。基本的には建築史的な都市研究を中心にしているようだが、社会学などの他分野との共同研究によって「都市と地域の再生」を目指した研究を行う研究所、ということのようだ。
 年末年始にかけて読書ノートを書いた黒田暁他編著『用水のあるまち:東京都日野市・水の郷づくりのゆくえ』(ISBN:4588780034)や岡崎哲志・日本の港町研究会『港町の近代:門司・小樽・横浜・函館を読む』(ISBN:4761524308)はここのプロジェクトの成果。他にも、ヨーロッパや日本国内のさまざまな報告書が紹介されていて興味深い。
 しかし、日野の用水路といい、日本やヨーロッパの港湾といい、見事に実用的価値を失っているものが並んでいるな。それにどのような価値を再付与するか。ものすごく難しい課題に挑んでいる。