Togetter - まとめ「捕鯨って、本当に「日本の伝統文化」なの?」

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 メモ。
 このあたりは秋道智彌『クジラは誰のものか』asin:4480064664を参照すべし。「市場流通」と「地場流通」を峻別する二分法自体に問題がある。「先住民捕鯨」にしても、結構広い範囲で流通することが前提なっているのに、「自給経済」に押し込められているのは問題だったりする。だいたい、「漁業」そのものが広範囲の流通を前提とする。そうでない場合は漁撈だっけ、用語が変わってくるんだよな。
 調査捕鯨に関しては、母船式捕鯨を維持する策として必要悪な部分があると思う。現在の調査捕鯨船団が消滅すれば、母船式捕鯨の組織管理や設備の技術が失われるし、そうなれば沿岸捕鯨をめぐる交渉力が低下する懸念がある。まあ、利権がらみの問題とか、歪なところも大きくて良し悪しなんだけど。沿岸捕鯨と引き換えに調査捕鯨を諦めても、現在の捕鯨反対運動の言動を見る限り、次は沿岸捕鯨に踏み込んでくるのは目に見えているしな。相互不信のなかではまとまる交渉もまとまらない。