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結局、直接は聞けなかったなあ。話したがらなかったみたいだし。
免許を持っていたから、第23師団の輜重隊でトラックを運転していたらしい。なんか、運転中に襲撃された経験もあるそうだ。で、第23師団は戦争末期に、満州からフィリピンに転用されるが、この時、重装備は残置されたため、祖父も満州に残ることになったようだ。ソ連侵攻によって、ソ連軍の捕虜になってシベリア抑留を経験している。ずいぶん辛い経験をしてきたようだが、このあたりはほとんど語っていない。あと大のロシア嫌いになった。ただ、この時フィリピンに送られた師団主力では生存者はごく少ない状況だったわけで、どっちが運が良かったのか分からないな。
戦友会の会報とか、写真とか、いろいろと祖父の遺品は引き取っているが… どう整理したものか。
