ホールボディーカウンター?調べてわかった被ばくの現状 坪倉正治×斗ヶ沢秀俊×早野龍五 - SYNODOS JOURNAL(シノドス・ジャーナル) - 朝日新聞社(WEBRONZA)

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 きちっとデータを積み上げた議論。
 子供のデータが計りにくいとか、家族単位の食生活が内部被曝に影響が強いとか。外部被曝だと一階より二階の方が被曝が大きいとか。放射線による被曝よりも食生活や災害によるストレスのリスクが大きそうだとか。「未検査のものを継続的に食べられる方のほうが高い数値が出ることが多いです」という指摘も興味深い。
 外部被曝内部被曝は比例していることが多いが、福島県では内部被曝が少ないという特徴があるという。これは、汚染地域が外部の食材を利用していたこと、早い段階からコントロールが行われていたことが大きいそうだ。
 しかし、厳しい言い方だが福島の食材で地産地消というのは難しいのではないだろうか。被曝量をコントロールするコストがかかるわけで。


メモ:

早野 それは仕方ないことです。ただ、検査器の台数は、増えつつありますが、限られています。限られた台数の中で、例えば100ベクレルのものを出すためには20分の検査でよいとしましょう。それを20ベクレル、10ベクレルと、検査基準を下げていくと、検査時間は長くなってしまいます。必然的に検査できる食品の件数が減ってしまいます。少し検査基準を高めにするかわりに、検査する食品数を多くするか、基準を低めにして精密に測るかわりに、検査数を少なくするか、どちらが内部被ばくのリスクを下げられるかというと、実は前者の方が、平均的には皆さんの内部被ばくは下がります。ただ、これも心情的には理解され難いものですよね……。