「自転車は歩道を走るもの」という誤解をなくしたい:日経ビジネスオンライン

http://business.nikkeibp.co.jp/article/interview/20130123/242695/
 そもそも、道路交通法をまともに守っていたら、自転車はまともに走れないんだけどな。横断歩道のルールなんかもそうだが。あと、車道を走るのは非常に神経を使う。二車線道路なんかだとぎりぎりを抜けていくクソがいるからな。かなり歩道から離れたところを、微妙に蛇行させながら走っている。四車線の幹線道路に至っては車道を走るのなんか無理。ロードなんかでスピードが出る奴ならともかく。30センチ横をトラックやバスが走りぬけていく所なんか走れません。せめて、路側帯を1メートル幅にしてもらわないと。
 「クルマ脳」って指摘は納得するなあ。道路の作りそのものが、車がスピードを出して走れることを優先してい作られている状況。それを追及していったら、どこまで整備しても、キリがない。

小林:海外ではそういう議論はないのですが、日本では交通の妨げになるという声もあります。みんなが自動車最優先の「クルマ脳」になってしまっているから、そんな議論になってしまうのです。人が歩行するのも、自転車が走行するのも交通ですよね。これからはクルマ前提の道づくり、街づくりを変える必要があります。

ハンプをご存知ですか。海外では自動車の速度を抑えるために道路上に突起を設けています。あれを日本で作ろうとすると、近隣から騒音の苦情が出るという話になってしまいます。行政もクルマ脳になっている。海外でこの話をすると、「日本ではスピード違反を前提に議論するのか」と驚かれます。

 フランスでは、1982年に国内交通基本法(LOTI)を定め、交通の考え方を完全に変えました。公共性と持続可能性と弱者優先に基づいて乗り物の優先順位を決めています。最も優先されるのは緊急車両で、次いで路線バス、タクシー、物流を担うトラックの順になります。乗用車は最下位に位置づけています。自転車はバスと同格です。だからバスレーンは自転車だらけです。