憲法に「家族の助け合い」を入れるべきか?自民党改憲草案に河野太郎議員が反論

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 だいたい、新自由主義的な経済政策を採用する限りは、現状の「家族制度」の崩壊は止めようがないと思うのだが、自民党の右翼系の人間は、そのあたりをどう認識しているのだろうな。基礎条件が整っていないのに、「家族を大事にしろ」と強制しても、単なる反動にしかならないだろう。あと、自民党の言う「家族」がどの時点のものをモデルとしているのかも、分からない。
 河野太郎の発言が余りにも正論すぎる。
 まあ、書き込みに賛成派の議員が幅を利かせている限りは、日本では少子化は止まらないだろうな。現在の雇用や経済の状況を考えると、「家族」や「子育て」は相当にコストが高い。それをさらに引き上げる方向なわけで。フランスが家族制度を棄てることで、少子化の反転をある程度成功させた。それは重大な示唆を含んでいる。
 とりあえず、衛藤征士郎西野弘一は亡国の政治家。


 あと、途中で現行憲法の前文がユートピア的であると、産経が批判している記事が引用されているけど、憲法前文の理念って、「集団安全保障」の概念そのものだと思うんだが。一国で安全保障とか、土台無理なわけで。だからこそ、「公正と信義を信頼して」国連や国際組織を作ろうという話だろう。信頼関係のない相手とは組めない。
 「自立」とか言っているけど、どっちかというと日本の軍事力強化は「孤立」の方向に進みかねない。それこそ、第二次世界大戦直前の状況という悪夢を思い起こすのだが。


 産経の国民の憲法とやらので家族が「社会の自然的かつ基礎的単位」などとほざいているが、そもそも、家族が自然的な単位とは誰が決めたんだ?
 つーか、夫婦別姓くらいでダメになるんなら、なにしようとダメだよ。