「結婚が作物の多様性に影響」『朝日新聞』11/11/21

 アフリカ・ガボンで、人の結婚が主要な農作物のキャッサバ(マニオク)の遺伝的多様性に影響を与えていると、アイルランドとフランスの研究チームが報告した。
 南米原産のキャッサバはさまざまな系統が利用され、主に女性が栽培する。遺伝的多様性はガボン南部で高く北部で低い傾向があり、結婚に注目して理由を調べた。南部では新妻が元の集落からキャッサバを持って嫁ぐが、北部では新妻が夫の母から引き継ぐのが一般的だった。南部では結婚する女性を介した流れが、多様性を保つ役目を果たしているらしい。米科学アカデミー紀要に発表した。

 へえ。結婚時の習慣が作物の多様性に影響するってのがおもしろいな。作物の流通が結婚を通して行なわれるわけだ。