アイマス劇場版3回目

 というわけで、朝から雨のやみ間に行ってきた。三回目なので、どちらかと言うと画面の周辺を見るような感じで。「眠り姫M@TERIAL BOOK」は無事ゲット。しかしまあ、「眠り姫」から合宿のあたりまでは、ずっと見ていたいなあ。ものすごく幸せな空間があそこにはある。
 しかしまあ、改めて見て、実は志保の弱さにすべての問題があるような気がしてきた。レベルの高いダンスへの不安、さらには予行のミニコンサートでの失敗。前途への不安を、「自分で何とかするべきでしょう」と吐き出した時に、すべての歯車が狂いだしたと。その後も、歯車が回らなくなった不安を春香にぶつけ続ける。自分の不安を認められない弱さが大きかった。まあ、その弱さに可奈の弱さと春香の弱さ、さらにはメンバーの変化への不安が共振しちゃったのが、あの展開なんだろうな。美希に「何でそんなに不安そうなの」と言われたあたりから、それが変わってきて、アリーナでは憑き物が落ちたような変わりっぷりも印象的。そういえば、可奈をどうするか全体で話し合ったときに、不満を述べる志保に、千早が刺すような視線を向けていたな。
 春香・志保・可奈が全体のストーリーの軸になっているが、仲裁者・サブリーダー的な伊織、春香のとなりで支えている千早、対照的なアイドルのスタイルを体現する美希といった構図が印象的。そこに年上として空気が悪くなった時に流れを切るあずささん、成長して先輩らしくなった雪歩、なんか感情が動く場面で真っ先にそれを表現する年少組のやよい亜美真美響とそれぞれの役割分担ははっきりしていたように思う。合宿一日目の食事が進まないミリオン組を気遣ったり、先輩として頼って欲しいと、実に堂々とした雪歩に感涙。つーか、フェミニンな格好をしていて、すごくかわいかったな。ミリオン組では、奈緒と美奈子の比較的背が高い組がお気に入りかな。
 あと細かいところ。カップリングは、はるちはとゆきまこがすごく推されている感じが。あと、響は完全に精神年齢がやよい亜美真美と同じレベルとして扱われているよなあ。民宿に着いたとき、眠っている美希を起こそうとして涙目の雪歩がかわいかったとか。水鉄砲で遊んでいるところで、いつまでみんな一緒にいられるかなあというセリフで意気消沈するところも印象的だった。あとは、可奈に電話を切られたときに、窓の水滴が、春香の涙のように流れていくシーンとか。
 全体的に細かい映像の演出が説得力を持っているよなあ。シナリオだけで考えると、アリーナにみんなで言って決意を固める場面、キャラもみんな泣いて、自分も泣けるのがよく分からなかったのだが。映像の演出に注目すると、印象が変わるのかね。さすがに三回目になると、泣きはしないが。
 ライブシーンはカメラワークが圧巻だけど、睡眠不足のせいか、酔いそうになった…