書評メモ

[本]『絶対に行けない世界の非公開区域99』行けない場所にはワケがある - HONZ

 政治的に入れないようにされている場所が多いんだな。ヒトラーの地下壕とか、ビンラディンが住んでいた家は、聖地化のリスクから、破壊されたり隠蔽されたり。あるいは、新しくできた火山島が、生態系の観察のために、人が入らないようにされていたり。モルモン教系図データ保管庫がすごいな。

[本]『現実を生きるサル 空想を語るヒト』人間らしさを知ることは、社会の未来を見据えること - HONZ

 妄想力こそが人間の根源と。
 「入れ子構造を持つシナリオ構築能力」か。そして、その能力は強化されつつあると。

[本][レビュー] ナイルの略奪 -墓盗人とエジプト考古学 | WTNB機関年代記

 副葬品の略奪、異教の痕跡の破壊、石材の転用などなど、さまざまな形で破壊されてきたと。さらには、遺物が売却されたり。近代の欧州人の盗掘の話が中心らしい。単なる好事家の玩弄物から、エジプト学が生成されていく過程か。

[本]渡辺輝人『ワタミの初任給はなぜ日銀より高いのか?』 - 紙屋研究所

 残業代算出の基礎となる、月給の基礎時給の算出が複雑で難しいと。基礎時給から、残業代とは何かを明らかにすると。残業代を取りもどそうとする動きはいいこと。分かりやすい労組より、こういう地雷的なものの方が抑止力になるかもな。
 あと、固定残業代表示という害悪。

[本]スターリン期のソ連ナショナリズムを考えるために――デイヴィド・ブランデンバーガー『ナショナル・ボリシェヴィズム』『危機の中のプロパガンダ国家』 - Danas je lep dan.

 メモ。洋書の紹介。ソ連の社会の特性を、イデオロギーを中心に検討する。
 教育の問題から、具体的な存在によるプロパガンダが行われた。しかし、粛清は、そのようなプロパガンダの効果を減殺したと。あとは、ロシア中心主義による、帝国主義的な言説の出現とか。
 敵としての「日本人」。まあ、実際、戦争を繰り返していたわけだしな。

[本]『すし図鑑』という本を読んだ - razokulover publog

 「自然や植えている人々のことも考えると、このような大型魚ばかり食べるのは正しいとは考えられない」ってのは正しいよなあ。

[本]【戦後70年を歩く】東京は世界でも指折りの「軍都」だった | ニコニコニュース

 最近、こういう「軍都」という切り口で、都市を理解しようって動きが盛んになってきたな。東京は最大の軍都だったわけだしな。