本日のメモ

「母子家庭」「20代前半男性」「子ども」に際立つ日本の貧困 国立社会保障・人口問題研究所の阿部彩部長が解説

 高齢者男性の貧困率が下がって、20代前半男性の貧困率が上昇。子供の貧困。一人親世帯の貧困率が世界的に見ても突出して高い。また、失業ではなく、ワーキングプアの比率が高いなどの特徴があると。さらに、政策による貧困削減効果がないこと。つまり、福祉が機能していないってことじゃん…
 そもそも、「家族」を単位に福祉制度を設定したのが問題だよなあ。どういう前提で、そういうことを考えたのだろうか。基本的には核家族が中心だったはずだし、戦後はそもそも、都市部にガンガン人口を移動させる方向だったのに、そういう移動をまったく前提にしていない法制度がつくられた思想的背景が気になる。

多くの日本人が貧困に沈むのは、なぜなのか | 最新の週刊東洋経済 | 東洋経済オンライン | 新世代リーダーのためのビジネスサイト

 独身、介護、自分が病気となったら、普通に詰むな。この人の場合、病気の後遺症がなくて、親が比較的短期間でなくなっているから、復帰できているけど。あと、独身の割りに、お金がたまっていない感もあるな。
 そもそも、雇用がここまで劣化しているのに、それに対応する給付の整備が追いついてないのがどうしようもないよなあ。

大都市の農家にぶつけられる“黒い感情” 「地価の値上がりでボロ儲け」は大きな誤解 | JBpress(日本ビジネスプレス)

 まあ、地価上昇でぼろ儲け農家は、もう売り抜けているんじゃないかね。現状は、いかに売り抜けるかレベルだと思うが。
 生産緑地になっているかいないかで、農業を続ける意思があるかどうかが分かる。しかし、高齢化が進んで、売り抜ける意思もないが、生産緑地の申請もできないって農家は増えていそうだな。
 都市化にともなって、営農が困難になる状況があったのか。水路なんかの生産基盤が維持できなくなったら、売るしかないしな。あと、新住民の圧力をうける。確かに、牛を飼っていると臭いんだけどね。このあたり、工業地帯と重なるな。

「2022年問題」に警鐘を鳴らす〜都市農地のゆくえ:研究員の眼 | ニッセイ基礎研究所

 2022年ごろに、いっせいに生産力地の指定が解除され、都市の農地が大量に失われる可能性が高いと。宅地化するならまだマシで、空地が大量に出現する可能性が高いと。

【物件選びの知恵007】 都市に眠る時限爆弾。住宅市場の「2022年問題」で空き家大幅増加懸念〜羽生市の先例から学ぶこととは 長嶋修(不動産コンサルタント) 住みたい街2015 現代ビジネス [講談社]

 これも、生産緑地問題の記事。
 2022年にいっせいに生産緑地が解除され、ただでさえだぶついている住宅用地に、さらに新しい土地が供給される。結果、不動産の価値は低下すると。レオパレス大東建託がはかどると。
 もう、不動産って、本当にめんどいだけの存在と化してるな。

時代の変化写す「都市インフラ」−人口減少時代の「縮小政策」が切り拓く成熟社会 | ニッセイ基礎研究所

 歩道が狭くなるし、お年寄りにはきついし、歩道橋も問題ありだよなあ。確かに、通学路で、ちっこい子供がうろちょろするような場所には、歩道橋のほうが巻き込み事故を防ぐ意味で有利かもしれないが。
 緊急連絡用のインフラとして公衆電話をどう配置するか、路面電車の再評価など。

データえっせい: 中高年未婚者の不幸感

 ある意味、現役世代の男性の、職場以外での社会参加機会が非常に乏しいってことだと思う。家・家族を代替する人間関係が、作れない。あと、職場での正規・非正規などの人間関係の分断や待遇の低下、将来の昇給の見通しの欠如なんかも要因にありそうな気がする。つまり、職場が荒んで、かつ、他の回路で社会参加できない。
 現在の日本の男性が「家族に依存」している「弱い」存在であるってのは、確かではある。まあ、ねぐら(ハウス)にとどまらない、家族(ホーム)の重要性ってのは、どこの国の男性にとっても重要なのではないかとは思うが。たいがいの国で、独身男性の不幸度が高く出ているのを見ても。
 あと、女性の方が群を作るの上手だよね。サークル活動なんかでも。老人ホームなんかでも、女性の方が集団組んで楽しんでいて、男性はぽつねんとしているパターンが多いようだし。祖父はグループホームに定着できなかったしな。

東京の出生率低すぎ!! まじで危険水域レベル | More Access! More Fun!

 まあ、オリンピックやる金があるんだったら、福祉に金を突っ込めって感じだよなあ。端的に、そもそも金があるんだから、自分の財源でガンガン対策をするべき。あるいは、やはり公共投資を地方に突っ込んで、地方経済の維持を図るか。江戸の昔から人口を減らす側だった東京で、子供が増えるのを期待するのは無理かな。やっぱ、大都市・巨大企業から毟って、地方にばら撒くのが国家として正解のような。
 まあ、通勤時間にベビーカーで電車に乗ると、ものすごく嫌がられる土地で、子供を育てられそうもないけどな。あと、東京って、服に使う金が大きいんだな。

日本のセックスレスを「個人的な問題」として捉える限界(池田園子) - 個人 - Yahoo!ニュース

 長時間労働の問題。しかし、現状、長時間労働を助長するような制度の構築が、止まっていない。残業代ゼロとか、あの手の法制を推進する連中は、国家に対する犯罪者なんだよな。はっきりいって。

出生率:団塊ジュニア抜け…30代女性、毎年25万人減 - 毎日新聞

 数が多かった第二次ベビーブーマーを雇用の調整弁扱いした報いがここに来て顕在化してきているよな。当面は減り続けること確定なんだよな。少子化対策は、20年ほどの時間を捨ててきた。
 で、こういう政策を実際に推進した世代は、勝ち逃げなんだよな。本当にクソが。
 今の自民党政権に、実際に効果的な少子化対策は不可能。少子化問題は雇用問題なんだが、どの政党でも、結局は、非正規雇用長時間労働の促進しかやってこなかったからな。どうしようもない。

はてなブックマーク - 「人口減少=悪」ではない次世代に向けて発想を転換せよ ――速水 融・慶應義塾大学名誉教授|シリーズ・日本のアジェンダ 崖っぷち「人口減少日本」の処方箋|ダイヤモンド・オンライン

 ゆるやかに、人口構成がバランスが取れて減っていくならともかくな。
 家父長制的な社会意識の強い「マッチョな社会」ほど、出生率が低いってのは、よく指摘される話だよな。
 あと、人口の停滞期に文化が爛熟期を迎える傾向があると。人口が安定期にある状況は必ずしも悪いことではないと。でも、減少期は政治的には割りと荒れ模様だしな。人口減少がいいことかどうかはちょっと疑問。現在の日本の場合、老齢人口の激増が伴なうから余計なあ。現状かなりやばいと思うが…

荒れる地方議会――無関心が生む地方議会の「闇」 | ハーバービジネスオンライン

 港区のアレっぷり。大都市の中心部に、パワハラ上等の「ムラ」が出現している有様。港区議会にカメラ持ち込んだら、炎上ネタには困らないんじゃなかろうか。
 結局、無関心が、派手な敵を攻撃する政治手法を跋扈させると。

日本のホームレス数は6,541人と厚生労働省が発表!ーホームレスの定義と調査手法の課題ー(藤田孝典) - 個人 - Yahoo!ニュース

 目視で確認できるようなホームレスはいまや少数派と。
 まあ、公園とか、駅から追い払われて、ホームレスの不可視化は進んでいるんだろうな。日雇い派遣による現金収入などで、服装などの見た目からはわかりにくくなっていると。
 屋外に起居するというホームレスの定義は、「居住権」の観点から不当なまでに狭いと。ネットカフェ居住者や不安定居住者など、実際には支援が必要な人々を見落としてしまっていると。先日の火災があった川崎の簡易宿泊所なんかも、ホームレスに近いよなあ。
 イギリスのホームレスの定義からすると、もっとホームレスは増える。現在の日本のホームレス調査は、もはや意味を失っていると。
 そもそも、日本が「居住権」に対して、今までいい加減に対応してきたのが問題なんだよな。住まいの貧困を放置してきた。「経済成長は七難隠す」とはよく言ったもので、20世紀後半に福祉問題が噴出さなかったのは、まさに経済成長で覆い隠されていたから。で、半世紀いい加減にしてきたツケが、今顕在化しつつある。