- 作者: 野尻抱介
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2002/04
- メディア: 単行本
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突然、水星が変貌、ナノマシンによるリングが形成。太陽の日射を奪われて、存亡の淵に追い込まれる人類というところから始まる、ファーストコンタクトもの。白石亜紀の一代記でもある。そういえば、なにげない、しかし、実は劇的な出来事から始まるってのは、野尻作品では良くあるパターンだな。クレギオンしかり、『ふわふわの泉』しかり、本書しかり。
しかし、実際の生命活動はナノマシンに任せて、本体は取りとめもなく思索三昧って、確かに至福といえば至福だよなあ。それが無限に拡大を狙うとなると、はた迷惑も極まるけど。