その後の東国武士団: 源平合戦以後 (歴史文化ライブラリー)
- 作者: 関幸彦
- 出版社/メーカー: 吉川弘文館
- 発売日: 2011/08/22
- メディア: 単行本
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関東方面の土地勘とか、歴史的な流れをよく知らないので、わかったようでわからないところもあるが、楽しく読んだ。鎌倉幕府開府から、室町時代鎌倉公方が滅ぶまで、鎌倉を中心とした地域王権「鎌倉体制」が継続すること。この中で、南北朝や15世紀の政変が、その後の武士団の動向を左右したと。しかし、こうやって、全体的に見渡すと、鎌倉初期の有力御家人って、その後活躍していないような気がする。上総介氏とか、千葉氏とか、常陸大掾氏みたいな、いかにも古代からの名族って、ぱっとしない感じが。あらかたの武士団が、結局は北条氏に飲み込まれてしまう感じなのかね。
あと、誰々が継いだよりも、武士団の構造がどうなっていたかというのが重要な気がする。