出版流通図書館電子書籍関係メモ

[本]電子書籍が普及しないのは当たり前のこと - あざなえるなわのごとし

 正直、電子書籍って、所有権の問題やテキストの安定性とか、紙の本とは一緒には扱えない感があるなあ。デバイスを買う必要性とか、結局レンタル問題とか。あと、積読が日の目を見なさそうのもな…
 場所を食わないってのは大きなプラスポイントなんだけど。
 電子書籍って独占が一番効率よさそうだけど、そうなると、読書履歴を全部プラットフォームに握られてしまうと言うね。

[本]アメリカで電子書籍の売上が大失速!やっぱり本は紙で読む? 【最新レポート】電子出版革命のゆくえ | The New York Times | 現代ビジネス [講談社]

 結局、出版物市場の20パーセント程度が上限ってことなのだろうか。まあ、無限に市場が広がる、新しい市場を開拓しているって感じでもないからな。
 あと、アメリカでは出版社が自前で流通施設を整備するんだな。アメリカの出版社がやっていることが、日本の取次会社と同じだな。見込み配本みたいなことやっていたり。
 値段が同じなら、やっぱり紙の方が読みやすいよなあ…

[本]電子書籍は誰が読んでるの?--データを見たら意外なことがわかった - CNET Japan

 へえ。ガラケー時代のケータイ小説全盛期が、利用率は高かった。スマホになって、アプリの手間やID管理が嫌われているか。
 年齢層とか、量の変化とか。

[本]ネット書店の支払い方法や配送から考える、アマゾン帝国の優位性と揺るぎない地位!? - 積読書店員のつくりかた

 書店系のネット書店は、検索が弱いか。だいたいは、まず図書館関係、カーリルなんかで検索してから、その後、具体的書名でネット書店の検索やるから、あんまり関係ないなあ。衝動買いは、店頭でしかしない。
 つーか、アマゾンも検索しにくくないか?
 あとは、在庫や在庫表示の弱さとか。
 個人的には店舗受け取り、結構便利と思っているが。

[本]本屋にきびしい国で、本屋が増えるはずがない。 | 版元ドットコム

 流通システムが機能していないと。
 しかし、「本屋にきびしい」云々は関係ないような。旧態依然とした流通システムの問題。大型書店にとっては都合がいいシステムなんだろうけど。
 まあ、今どき、個人で本屋を開くとか、はなから選択肢にない時代だしな。

[本]出版社6社が書店に謀反!? アマゾンと安売り契約で紀伊國屋書店が大激怒!|サイゾーpremium

 そういいながら、自分たちは村上春樹の買い切りなんて荒業に打って出ているわけだが…
 ものによるけど、安くなれば買おうって気になる本もなくはない。バーゲンブックスの類で食指が動くことはある。

[本]本が売れぬのは図書館のせい? 新刊貸し出し「待った」:朝日新聞デジタル

 なんか、最近、出版業界も、音楽業界とそっくりになってきたな。理不尽な難癖で、外部に要因を求める。買う人間も出てくるだろうけど、じゃあいいやで、本そのものを読まなくなる可能性の方が高い。目先の利益で、業界全体を殺す主張。
 複本問題にしても、同じ館に、山ほどある事例はそれほどないんじゃなかろうか。金がある図書館で、かつ、よっぽどのベストセラーでもない限りは。熊本で、そんなたくさん本が入っている出版物見たことないんだけど。たくさん入ってても、各分館に数冊ってパターンが多いし。
 あと、この手の問題、著作権問題もそうだが、エンタメ系の利害で話が進んでしまうのも問題だと思う。学術系の知識流通に支障が出つつあるし。いい加減にしろよと。この手の主張って、ヘビーユーザーほど怒りそうな。


 そもそも、本を出しすぎなのが問題だと思う。新書でも、気になったのをほいほい買っていったら、あっという間に家が埋まる。それよりも出版点数が多い小説にいたっては。

[本]「本が売れぬのは図書館のせい」というニュースを見たのでデータを確かめてみました - CNET Japan

 時系列データを見ると、どう見ても不況のせいだな。景気が悪くなった時期から、売り上げが減少している。
 2010年前後が貸し出し冊数のピークになっているから、このあたりが図書館で本を借りる人の上限になっているのだろうな。で、他のメディアに時間を奪われて、無料ですら減少中と。
 むしろ、図書館の資料費も減少中か。むしろ、中小出版社や学術出版は図書館に依存している部分が大きいから、やばい感じだな。
 つーか、最近、調べ物に関して、ネットへの信頼感は減少中だな。まあ、生史料の公開なんかは進んでいるわけだけれど…


 作家個人で選べないという声もあるが、図書館の購入システムにそういうオプトアウト制度を組み込むコストは誰が払うんだろう。
 つーか、こういう主張をするなら、図書販売の再販維持制度廃止も視野に入れるべきだと思う。文化の振興を忘れて商売に走るなら、保護する必要もなくなるよな。

[本]図書館と出版社2 - 堀之内出版blog

 中小出版社にとっては、図書館の購入が非常に重要な位置を占めるという話。大規模出版社とはビジネスモデルが異なるのに、一緒くたに「出版」として議論されるのが問題だと思う。エンタメ系の出版物の利害で、出版のすべてが議論されてしまうことに。

[本]公共図書館はほんとうに本の敵? ≪ マガジン航[k??]

 メモ。これは半年ほど前のシンポジウムの概要。出版社と量産作家しかいない時点でなあ…

[本]図書館は格差の固定や再生産に加担しているかもしれない問題 - 図書館学徒未満

 貧乏博士が一番のヘビーユーザーか。
 「拡大装置」とまで、言えるかどうかは微妙な感じが。「本を読む」以外の活動に、日本の図書館の活動が広がっていないとは言えそうだけど。アメリカやヨーロッパあたりだと、福祉の相談所的な機能があったり、3Dプリンタだのの工房的施設があったりするし。積極的に格差を解消する機関とは言い難い側面はあるが、じゃあ、そこまで手を出すべきかと言うとねえ。
 文化的格差の解消には、幼児教育が一番大きいという。で、幼稚園や保育園への図書の貸し出しなどの支援は行なっているわけだし。そういう、活動単位で評価して行く必要があるのではないだろうか。

[本]「読書と人々」シリーズその4:日本のOPAC,使いにくくないですか? - 今日もてんてこ舞

 うーん、ノイズが入りにくい点で、個人的には嫌いじゃないけどな。カーリルなんかだと、平凡なタイトルの本を検索すると、大量に関係のない本が表示されて、困ることもあるし。あいまい検索が便利な時もあるし、良し悪しだよなあ…
 どっちもあると便利。まあ、熊本の図書館レベルだと、十進分類の項目をさらっていくという荒業で何とかなる側面も。
 ブコメで「ディスカバリーサービス」と。