見もの・読みもの日記から書評メモ

タイトルに偽りなし/京都の歴史を歩く(小林丈広、高木博志、三枝暁子) - 見もの・読みもの日記

 メモ。そのうち読む。
 戦国時代のキリスト教徒の町「だいうす町」の存在とその痕跡とか、岩倉地域の精神病とのかかわりとか、交通の話とか。
 おもしろそう。
 ここで紹介されている「場」が、すべて洛外なのも興味深いな。

暴走のプロセス/愛国と信仰の構造(中島岳志、島薗進) - 見もの・読みもの日記

 信仰心と愛国心が絡み合ってきた系譜を扱っているらしい。そもそも、この二つがくっついてしまうことが、日本の問題のような。
 国家神道イデオロギーが普及して、自発的にその価値観で動くようになった20世紀の変わり目。そこから、こんどは社会の矛盾の深まりとともに、新興宗教と結びついて逆噴射してくると。日蓮主義と親鸞主義の対比。
 実際、自民党の背後には、国家神道や国体主義系の宗教の姿がばっちり見えてるしな。

震災と苦しみを超えて/語り出す奈良(西山厚) - 見もの・読みもの日記

 メモ。奈良の本ってのは、珍しいかも。
 伝統を維持するとはどういうことか。

変わるボーダー/入門 国境学(岩下明裕) - 見もの・読みもの日記

 「国境」というものが、「線」として現れてくるのは、割合最近の話。
 あるいは、国境が「聖域化」されやすいという話。韓国の「独島」、日本の北方領土尖閣諸島がそうなりつつあるという指摘もあるが、アレに関しては、先に中国で「聖域化」が行われ、それに対応してという側面が強いと思うが。
 ボーダーツーリズムか。

生物学の学び方/カラスの補習授業(松原始) - 見もの・読みもの日記

 メモ。カラスの生物学的な話。
 生物の研究については、まず観察が先にあるべきだよなあ。そこから見えてくるものも重要。

「ブラタモリ」裏話/京都の凸凹(でこぼこ)を歩く(梅林秀行) - 見もの・読みもの日記

 京都の地形本。この手の本は、大体、東京ばっかりだから貴重。
 御土居は、大学時代に巡検でめぐったことがあるな。鷹ヶ峯近辺は、昔からの被差別地域だったと。江戸時代の被差別民に、近代の在日コリアン砂防ダムの上の不法占拠集落も、そういう文脈があるか。
 北の方は、上り坂がきつかったんだよなあ…