天然痘の起源に新説、ミイラのDNA分析で判明 ナショナルジオグラフィック日本版サイト

natgeo.nikkeibp.co.jp
 へえ。リトアニアで発掘された17世紀の遺体から採取された軟組織を分析した結果、天然痘ウイルスの遺伝子が出てきた。で、それを1944年、1977年のサンプルの遺伝子と、どの程度変異したかを比較した結果、天然痘ウイルスの遺伝子は極めて似通っていること。共通祖先が16世紀末から17世紀半ば程度までしか遡れないと。
 この研究が正しいとすると、古代や中世に流行った、似たような病気は別のウイルスの可能性が高いと。アメリカ大陸で流行した「天然痘」は、なんだったのかというのが課題になるわけか。
 天然痘が比較的最近出現した、エマージェンスウイルスだったというのも興味深い話ではあるが。まあ、単純に、サンプルにバイアスがあったみたいな可能性もあるわけで。