八代市立博物館に「円山応挙展」を見にいく

 本日は、円山応挙展に出撃。その後、松浜軒、八代港と回って帰宅。帰りに、宮原の道の駅に寄ったが、ツバメの巣がたくさんあったのが印象に残る。近くでシゲシゲとツバメを眺められて幸せ。しかし、やっぱ、八代は遠いな。疲れた。


 昨年、始まる直前で地震が発生し、結局開催されなかった展覧会が、改めて開催。相国寺の所蔵品がメイン。もう少し会期があると勘違いしていて、駆け込みに。
 余白を大きく取って、手前に緻密に書き込んだ対象をガッと持ってくるのが特徴なのかな。花鳥画や動物を題材に取った作品が本領で、山水画とかは、こう、すごいってほどではないような。
 やはり、今回の目玉で重要文化財である「牡丹孔雀図」が出色の出来だな。描きこみ、構図、色合いと。あとは、「豆狗子図」がかわいかった。思わず、クリアファイル買っちゃった。「石榴鷹図」もおもしろい。修行中の作品のようだが、比較的ぺったりした石榴の木の描写に対して、鷹の気合の入り方が全然違うのが。「鶏図」と「薔薇文鳥図」も、よかった。
 七難七福を写実的に描き、教化に利用しようとした祐常門主の依頼によって描かれた「七難七福図巻」も、なかなかおもしろいが、絵巻は、展覧会では一部しか開示されなくて、ちょっと楽しめないな。


 弟子として、呉春と長沢芦雪の二人の作品が紹介。対照的な作風でおもしろい。呉春の「竹図屏風」は、見事。霧にけぶる竹林の空気感といったらいいのか。遠くで見ても、近くで見ても、隙がない。長沢芦雪の「獅子図屏風」の線の勢いもすばらしい。