八街歩『バーサス・フェアリーテイル:バッドエンドな運命のヒロインを救い出せ』

 幼いころ、妹を奪われ、それ以来「運命線」が見えるようになった主人公ソーシは、妹を探して轟岳館学園に入学する。
 そこで、妹モモカにそっくりの少女に出会い、同時に人類が「運命侵蝕者」によって次々と消され、存亡の危機にありつつも、それを知覚できない状況にあることを知る。そして、それと戦う「運命保全者」の存在も。
 おとぎ話の主役たちが、不満を持って人類に反逆したり、逆に守ろうとするか。ラストに出てくる第五階梯の運命侵蝕者は、義経に赤頭巾か。


 とりあえず、妹を取り戻したが、同時に記憶を奪われた主人公ソーシは、どうなるのだろうな。やたらと強い上に、「異能運命者」なる存在と。しかし、それでも相手とは互角以下の戦闘能力。さらに、戦えば戦うほど、いろいろと奪われていくのだろうな。


 とりあえず、イラストが良い。