がんばれ死霊術士 スレイヤーズすぺしゃる(7) (富士見ファンタジア文庫)
- 作者: 神坂一,あらいずみるい
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 1995/01
- メディア: 文庫
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この巻では、「影なる脅威」と「秋の味覚争奪戦」は覚えているなあ。
前者は、大昔の大魔道士が作り上げたマジックアイテム「影の鏡」の奪い合い。映し出した相手のコピーを生み出す。生み出された「影」は、反対の属性を持つため、無限に味方を作りだせる。眉唾と思われたそれに関する資料が発見されるが、魔道士協会の副評議長が野心のために、盗み出し、我が物にしようとする。リナとナーガが、その阻止を依頼される。オチがすごいなあ。敵対者の反対の性質を持つもの=無抵抗主義者が大量に出てくるだけ。単なるお間抜けアイテムだったという。影を見たリナとナーガの反応が笑う。
後者は、秋の味覚「ニギタケ」の産地で、茸泥棒の捕縛を依頼されるお話。現物給付に釣られて仕事を受けちゃうリナ。ラスト、運搬用ゴーレムをファイヤーボールで燃やしてしまい、ニギタケが焼け、それが報酬になってしまう。しかし、まだ食べられる茸も大量に残っていてというラストは憶えていたけど、途中、茸泥棒に「青年団」と騙される展開は憶えていなかったなあ。
表題作「がんばれ死霊術師」、そして、同じキャラを使った書き下ろし「ガッツだ(もと)死霊術師」も、おもしろい。代々ネクロマンサーの家系に生まれ、自身も才能を持つウィニー。しかし、実践の段階で、アンデッドが苦手なのが判明。克服しようとして、ゾンビ大発生事件を発生させてしまう。その解決に雇われたリナとナーガと関わりができて。
着ぐるみのお星様リナときのこナーガが笑う。「隕石落し」って。
書き下ろしは、アンデッドが嫌いになって、聖職者を目指したウィニー。しかし、修行中の神殿で、ゾンビ大発生事件に見舞われる。その解決に乗り出すリナ。相変わらず、リナの「鋭い推理」は外しまくるなあ。
「ちょっと小粋でアドリブの効くゾンビ」、運用の自由度が高いゾンビとかにしたら、ノウハウ売れるんじゃw
あとは、観光船に乗っていたら、ナーガが呼び出したプラズマドラゴンに船を沈められて、遭難するお話。ナーガが関わると、本当にしっちゃかめっちゃかにしかならないな。