杉原智則『叛逆せよ!英雄、転じて邪神騎士2』

 どうしてこうなった系のラノベを連続して読む形になったな。
 かつて、ランドール王国が降臨させようとした邪神を倒したギュネイは、ランドール王国での怪しい動きの偵察に侵入、蹂躙される一般住民に肩入れして「黒狼の騎士」として都市を占領してしまう。
 散発的にやってくる騎士を追い返す、比較的平穏な日々が続いていたが、ランドールの王都が邪神教徒の軍勢に包囲されたとの報を受けて、慌てて王都へ。そこで、邪神教徒の残党軍、そして新たに送られてきたダスケス軍部隊との三つどもえの戦いに身を投じることになる。
 前の巻で捕虜にした有力者ジルを含め、過去の大戦の遺恨をどのように乗り越え、立場の変わった目で真実を見出すかが、テーマなのかな。今巻の主敵たる大司教コンラットも、復讐の妄執から解き放たれる結末だし。


 しかし、戦勝各国が、ランドールでの怪しい動きに、行動を開始し…
 このシリーズ、続き出るのかな。あとがきでは、終わりという言葉はないが。