有馬『はんどすたんど! 2』

はんどすたんど!  (2) (まんがタイムKRコミックス)

はんどすたんど! (2) (まんがタイムKRコミックス)

 いよいよ、本領発揮といった感じかな。
 初夏から、夏休み、そして、新人戦。イベントが多くて、楽しい。文化祭のステージと出店。夏休みと夏休み明けのテスト。一度、ひなたのエピソードをはさみこんで、新人戦当日。
 体操部の出し物を考える過程で迷走しまくる文化祭エピソードが楽しい。無駄に考えすぎて、妙な方向にずれていくってのは、あるある感。とはいえ、そこで土下座ってのが、この作品らしい暴走のしかた。結局は、普通に、技を見せる形に。最終的には、先生のワンマンショーになってしまう。あとは、ななみのクラスの焼きハマグリ屋とか、いちごとひなたのクラスのカジノとか。つーか、扉絵のひなたのバニー姿が、いいです。


 文化祭の後は、夏休み。つーか、九州では秋にあるものだけど、北海道だと、文化祭って春にやるものなの?
 ここで、ゆかに寝ぼすけ属性がついたな。みんなで集まって宿題を片付けている最中に、居眠りしたあげく、いい笑顔で「ふふっ 私湯豆腐がいいです!!」と叫ぶシーンは、笑った。
 あとは、新人戦に向けての練習とか。


 で、最後の山に新人戦。ふかしイモばっかりが印象に残るw
 うまく技を決めると「ふかしイモ」と。みな、一巻の高体連と比べると、練習の成果が出てきて、それなりに技が決まるように。あと、緊張しいのゆかが、試合でメンタルをコントロールできるようになって、成果を出すように。「パッとしない床演技トリオ」とか、言葉でおかしみを出してくるのもいいなあ。


 ラストは、ななみの誕生会。ななみによる逆サプライズが強いw
 ひなたの私服姿が何度か出てくるけど、フリフリの服がいいねえ。長身で、スタイルもいいし。ネガティブ思考が、逆に、おとなしげな雰囲気を作り上げる。心配性一家で、マンションに脱出用パラシュート完備とか、彼女のフィールドでは、なかなかの暴走っぷりを見せるのも良い。


 全体にななみの有無を言わさぬノリが、物語の基調になっているなあ。リズムよく暴走するのが、楽しい。
 このシーンがめちゃくちゃ好き。体操は、体を伸ばして、ピーンとしてみせることが大事と指導されたら、おもちゃの兵隊さん化。とてちてたが好きです。



 ところで、このシーンのいちごガール、めちゃくちゃかわいくないですか!?



 あと、ストーリーの前半を支配するのが、この表情だと思うw