「放課後さいころ倶楽部」1~6話振り返り上映会 - 2019/11/14 22:00開始 - ニコニコ生放送

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 前半、一挙振り返り。やっぱり、めっちゃ見るのに時間がかかった。
 ボードゲームに興味を持ったけど、最大の障壁は、相手が居ないってことだよなあ…


 ゲームを通じていろいろな人と出会い、体験をして、美姫が閉ざしていた心を、いろいろなものに開いていく話と言ったところなのかな。こうして、続きで見ると、2話くらいまでの美姫の硬い表情が、明らかに柔らかくなっているな。笑顔も増える。
 あと、3話以降、美姫が学校でヘッドフォンを付けなくなるのも、そういう心の動きの反映だな。最初の方で、明らかに、外界を遮断するための防具だったし。


 一方で、4話と6話では、翠の物語がメインに。4話でゲーム作家への夢を語り、6話では、つまらないと言われる恐れを乗り越え、ゲームデザイナーへの第一歩を記す。他人の評価が怖いというのは、高校の教科書に収録されている中島敦の「山月記」につながる問題だよね。
 綾と美姫という二人の友人の力を得て、その殻を突き破ることができた。挑発されて、なにくそと一日でそれをやり遂げちゃうあたりが翠ちゃんという感じだがw


 一方で、綾は、まあ、綾だし…
 物怖じせずに人に近づき、楽天的で、いくらゲームに負けて悔しがっても、へこたれない。負けていても楽しんでいられる心根。これが、三人のチームワークを支えているよなあ。いつも負けて、ムキーとなってるのに。


 以下、各話ごとに。

第一話 知らない世界

 心を閉ざして自らを守ってきた美姫。しかし、その殻は、綾と翠という二人との出会いで破られる。
 下校中、鴨川の河川敷で綾の自転車が川に落ちるところに遭遇してしまう。着替えを見張った流れで、綾の京都観光に付き合わされる。それは、行き当たりばったりの「迷子ごっこ」で。途中で不安になって泣き出す美姫。それに対し、綾は途中で出合うものを楽しもうと諭す。
 行き当たりばったりにうろうろするの大好きだから、綾の言葉には賛同するんだけど、山に迷い込んじゃうのはなあ。京都の山って、近くても、けっこう険しくて暗いし。ついでに、最近は熊が増えている。低山で遭難なんて、良くあることだし。
 とはいえ、山を抜け、南禅寺水路閣からの夕日に感動する美姫。


 その帰り道、四条通を一人歩く翠を見かける二人。夜の盛り場をうろつくのは校則で禁止されていると言ってきた校則マスターの翠が、なにをやっているのか。追いかけた先は「さいころ倶楽部」。アナログゲームを扱う店だった。そこで、ゲームに誘う海坊主店長。しかし、初心者相手に無双する店長。見かねた翠が美姫に加勢。勝利に導く。まあ、美姫ちゃんは、そういうところで手助けしたくなるはかなさがあるわな。
 こうして、アナログゲーム沼に、新しい人二人ご案内、と。

第二話 これはゴキブリです!

 クラスメイトで綾に思いを寄せる田上ゲスト参戦。
 笑顔と気安い行動で、男を勘違いさせる綾ちゃん、なかなかの小悪魔の資質。しかも、天然。
 今度のゲームは、「ゴキブリポーカー」。相手に当てさせて、当てられたら自分の失点、外れさせたら相手の失点となる、心理的駆け引きが重要なゲーム。田上は、綾に加勢しようと努力するが、ゲームを熟知しまくってる翠とやたらと勘の鋭い美姫の前に追い込まれ、自分でとどめを刺してしまう。さらに、綾は、田上の意中の相手が翠と勘違いしてしまって。田上踏んだり蹴ったりw
 ゴキブリポーカーの心理戦、特に田上の空回りが楽しい。嘘のつけない綾、人の顔色をうかがうのが得意な美姫、ルールを熟知し論理的に戦う翠。三者三様。つーか、翠の恋愛に関する意外な察しの悪さが印象的。
 そういえば、田上、なんでずっとズボンの片一方まくり上げているのだろう。

第三話 ひとりとちゃうから

 休日に綾の家に集まってゲームをやろうと言うことになった一同。集合場所に行く途中、ネコに逃げられて困っているお姉さんと遭遇し、ネコを手なずけることに成功。ネコマスターの称号を得る。
 で、綾の家で待っていると、そのお姉さんが綾の姉の花で、思わぬ再会。さらに、彼女は強面のお姉さん、牧京子を連れてくる。彼女が同じ中学の出身と聞いて、浮かび上がってくるトラウマ。ゲームでの対戦と美姫のトラウマの克服が二重写しに描かれる。
 今回のゲームは「インカの黄金」。遺跡から無事帰還すると宝石を手に入れることができるが、同じ障害カードが二枚出るとなにも持たずに逃げ出さなければならない。どこが引き時かを冷静に見なければならない、チキンレースゲーム。
 そして、そうなるといきいきするのがマキさん。煽るだけ煽って、自分はさっと身を引いて他の人間を自滅させたり。威圧して、さっさと引き返させたり。そして、美姫ちゃんにはトラウマえぐりの威圧を繰り返す。
 しかし、最終回、みんなからの勇気ももらって、最後まで粘った美姫は、マキが降りた後に多数の宝石を獲得して、トップに。同時に、過去のいじめられた記憶には続きがあって、「狂犬の京子」ことマキに助けてもらっていた事も思い出す。世の中、悪いことばかり出ない。
 つーか、花さん途中から、完全に空気になってるなw

第四話 ミドリの夢

 夏服になって、画面が涼しげに。スカートが短いデザインだから、こう、微妙に肌色成分がおおくなって、いいですね。
 一学期も終わりに近づき、生徒会では文化祭の準備が進んでいた。事故で入院中の生徒会長に代わり、副会長の渋沢連は弔い合戦と張り切っていた。そして、文化祭準備の戦力増強として、中学時代に生徒会で組んでいた翠を引き込もうと目論む。
 視野が狭い系女子か…
 執拗に誘い、「さいころ倶楽部」に押しかけてくる連。ゲームデザイナーという夢を語る翠に対して、「ゲームは人生の無駄」と切り捨て、座り込んでだだをこねる連。それに困った翠は、身柄をかけて「ニムト」をプレイしようと誘いかける。
 割と単純なゲームだけど、これ、うまい人とやったら徹底的に牛富豪になりそうだなあ…
 そして、自分の夢をくだらないと言われた翠ちゃんは、容赦なくハメつぶしていく。とりあえず、連、楽しさには目覚めたけど、素直じゃないなあ。
 ここで、翠の夢、ゲームデザイナーという目標が語られる。そして、これが6話につながる。美姫と翠の「成長」は割とつながるテーマのようだな。


 ゲームが時間の無駄とか、無益とか、実際に言う人多いよなあ。でも、有益無益とか言い出すと、そもそも、人間の存在そのものが無益じゃねと思うのだが。遊びは大事だよ。そもそも、人間関係の基礎は一緒に飯を食うことと遊ぶこと。「ホモ・ルーデンス」とか、「遊びをせんとや生れけむ」なんて言葉があったりするし。

第五話 キミに伝えるメッセージ

 夏休み。暑さにめげた綾が海に生きたいと言い出す。そこで、美姫はふと、金沢の叔母に部屋が空いているときならいいよと言われていたことを思い出す。で、みんなで金沢観光に行けることに。
 金沢観光に、豪華な料理に、温泉に、と旅行を堪能する一同。そこで、「ごいた」という能登の伝統ゲームに出会う。美姫は、やったことがあると言われたが、特に覚えていなくて。翠ちゃん、ホントに美姫が大好きだよねw
 後半は、翌日。水着に着替えて準備万端とはやる綾。しかし、そのタイミングで雷雨に襲われてしまう。駄々をこねるも、どうしようもないということでごいたをプレイすることに。ちょうど、同じくだだをこねていた少年タカシも加わることに。
 ゲームをしているうちに、タカシが自分と同じ経験をしていることに気づく美姫。見方の攻撃を受けない。しかし、見方が駒を独占しているときには、むしろ攻撃手段になる。美姫は、それとなくそれを分からせようとする。過去に投げたことを、今は、むしろ人に教えることが出来るようになっているという成功体験。
 そのあたりの機微はわかりにくいよなあ。わたしゃ、相手の手札の推測ができないから、うらやましいところ。
 で、最後はみんなで海。水着。表情が明るくなった美姫に、叔母さんも母親も一安心。そういえば、三人並んだシーンを見ると、美姫ちゃんが一番背が高いのだな。


 つーか、京都って海が遠いんだよなあ。日本海側は、交通の便が悪いし。須磨あたりも純粋に距離がある。和歌山も同じ。大阪湾で海水浴はゾッとしないし。手軽なら、琵琶湖かねえ。これも、北の方じゃないと。
 あと、主人公三人の実家、どこもお金ありそうだな。美姫ちゃんの家、純和風の御屋敷。東山の北の方かな。あれだけの広さのスペースを確保するのは大変そうだが。綾も、三条近辺のマンション。翠は、出てきたっけ?

第六話 ひよっこデザイナー誕生!

 夏休み続き。いよいよ、ゲームの試作品を完成させる翠。しかし、綾と美姫にプレイさせることを渋る。店長とテストプレイをしたところで、店長の友人、アメリカの著名ゲームデザイナーのジョージが店を訪れる。
 またもや、プレイを渋る翠に、ジョージは、「つまらないと言われるのが怖いのか」、「ゲームデザイナーではない」、「一生完成しない」と厳しい言葉を投げかける。
 発奮した翠は、一晩でブラッシュアップして、美姫と綾にテストプレイを持ちかける。そのゲーム、「OneRoom」は、家具を購入して部屋を飾っていくゲーム。実際にプレイしてみると、流れが単調とか、家具を傷つけてしまうけど得点が高いペットなどのアイデアが次々出てくる。翠は、ジョージが言った、一人ではゲームは完成しないという言葉を実感することになる。
 最後、ジョージの元に啖呵を切りに行ったときに京都弁になっているのが印象的。


 つまらないと言われるのを怖れて抱え込んでは、作家になれない。叩き台の良し悪しは作家の才能だが、多くの人からアイデアをうけ、バランスを調整していくことが大事と。というか、厳しい言葉を受けて、なにくそと食らいついていける強さが最大の才能かもな。私など、あっという間にしおしおとなりそうだしw


 そういえば、夏休みの私服、三者三様でいいなあ。綾はふわっとしたお嬢様風。翠は、いかにもといった感じのブラウスに短めのパンツルック。美姫は、気弱キャラなのに、割と大胆な服装しているなあ。ミニスカとか、キャミにショートパンツとか。基本は、無造作って感じだけど。


 以下、美姫表情集。なんというか、気弱げな目尻の下がったデザインがいいなあ。なんとなく、トロンとした雰囲気が良い。最初は、特に気に入ったキャラじゃなかたのだが。やっぱり、だんだんと表情が柔らかくなっていっている感。






























 8話から本格的に登場するとおぼしきエミーリアさん。金髪ロングで、真ん中に三つ編み流す髪型ロマンしかないよなあ。