くまもと文学・歴史館企画展「松本唯一と松本文庫:カルデラに魅せられ、書物を愛した学者」

 阿蘇山をはじめとする九州の火山を研究し、カルデラ火山の研究に足跡を残した火山学者。また、和歌をたしなみ、蔵書を県立図書館に寄贈し、「松本文庫」となって残されている松本唯一の企画展。
 指導教授に由布岳鶴見岳の調査を命じられて事から、九州の火山との縁が始まり、九大や熊大で教鞭を執った。教授と、鶴見岳の溶岩と阿蘇の溶岩の年代解釈で対立して、東大から出たエピソードがなんとも。
 化石にしか興味が無いから、いまいち分からないけど、地質調査の生データがおもしろい。


 いつもは常設展示が置かれている第二展示室では、松本文庫の紹介。教科書をきちっと取ってあったのか、集めたのか。あとは、和歌に関連する文学書や熊本関連の文学書など。和歌関連については、あまり大きく取り上げられていないな。


 年表には「教育を憂ふる千人委員会」など、なんか右翼系っぽい教育活動もちらっと出てくるけど、言及はされず。