香月航『転生しました、脳筋聖女です 1』

 ほとんどアクションRPGな名ばかり乙女ゲーで、脳筋騎士ヒロインをやりこんでいた主人公。しかし、せっかくゲームの世界に転生したのに、後衛支援役の聖女に転生してガッカリ。しかし、殴り聖女プレイをやろうと決めたことで、魔術や肉体の訓練に積極的に。ついでに、敵が表示されるチートもついて。
 しかし、7歳の時に弟が生まれて、跡継ぎを外れたアンジェラは教会に預けられ、神聖魔法を高める修行をすることになる。
 12歳の歳に初陣。町の近くにモンスターが出現。知らせを聞いたアンジェラは、幼馴染みのジュードにくっついて前線へ。戦える人間が森の中に入ったところで、すり抜けたボスモンスターが襲撃してくる。身体強化魔法で強化して、鈍器でぶん殴る戦術の有効性を実証。


 そして、四年後、16歳の歳には立派な脳筋殴り聖女ができあがり。全鋼鉄製で、普通に置くと床が抜けるメイスってヤバいな。それを軽量化魔法で持ち運び、戦闘時は身体強化でぶん殴る…
 運命の招集。第三王子のエルドレッドが、急激に力を増す魔物対策の部隊を組織するということで、招聘される。即時に参加を表明したアンジェラは、王都に向かうが、それを阻むように魔物の大群に襲撃され続ける。隠密の魔術を習得し、魔物から隠れられるようになっても、一般人を守るために戦闘を強いられる。
 魔物に、明確に狙われている状況が徐々に明らかに。ここから、凶悪な魔物に何度も襲撃されることに。お城について早々に「誘う影」の襲撃、そして、腕試しに近場に出てみれば「アラクネ」の襲来。
 とりあえず、物語の導入という感じだな。


 ゲームでは前衛側ヒロインであったディアナが、男声を通り越したムキムキ肉体キャラになっているのがなかなかショッキングな感じだな。アンジェラは大喜びだけど。前衛で一番戦闘力が高いキャラかあ。
 あとは、幼馴染みのジュードに、王子に、魔術師が二人に斥候で、7人パーティと。
 「ヒロイン」勢が、片や巨大メイスを振り回す脳筋聖女で、もう一人は益荒男状態で、男性陣の影薄めなのがなんともw