緑山のぶひろ『罠ガール 8』

 なにやら、すっごく社会科見学マンガですな。


 今巻は、前巻で捕まえたキョンの解体。認可を得た食肉加工施設の見学、ジビエ料理体験など。


 キョンが獲れたらくれと言っていた夏芽の兄の毛皮お兄さんのところに、キョンを持っていって解体するお話。キョンって、高級食材かつ、皮も高級素材、と。消毒液に浸けると雑菌が増えなくて、肉が臭くならないとか。戦国時代に東南アジアから輸入していた鹿革には、キョンのものも混じっていたのかね。鎧なんかに使っていたそうだが。
 ついでに、マガモの解体も体験。羽をむしるのが大変なのね…


 つづいては、食肉加工施設の見学。ちゃんとした加工施設だと、衛生に相当気を使っているのね。毛皮についた細菌や寄生虫、内臓の細菌が肉に付かないようにシステマティックに工夫されている。人間が菌を持ち込まないように気を使ってる。切り分ける部屋では室温10度か。病気の個体は食肉にしない。
 で、残った残渣は粉砕乾燥させて、堆肥に。肉骨粉かあ。スクレイピーとか、プリオン病の危険があるから、鹿は禁止なのかな。実際、慢性消耗病というのがあるようだし。
 設備投資にお金が掛かるのね。


 最後はジビエ肉料理体験。まあ、普通に料理。カラス肉は独特の匂いがあるのか…
 水気が多いハンバーグって、焼いて大丈夫なのかね…


 オマケの免許の話、千代丸の家、トラクターやユンボや耕運機、フォークリフトなどなどと7台程の作業車両があると描かれているけど、これだけで何千万円もかかってそうな…