柚木学『近世海運の経営と歴史』

近世海運の経営と歴史

近世海運の経営と歴史

第5章の「海運史料としての入船帳と客船帳:廻船の動向と商品流通」を読んだのみ。
入船帳の解説は一部で、廻船問屋の顧客名簿である客船帳の性格についての解説が大部分を占める。著者は長期的な継続的史料として、客船帳を高く評価している。
入船帳について、何か目新しい利用法が紹介されているかと思ったが、それはなし。ある港への入港船の悉皆調査として価値があるとしている。