チッソ排水停止後も高濃度水銀 出生者のへその緒調査

http://www.asahi.com/health/news/TKY201006210462.html 当然の結果。環境中に放出された水銀が、排出をやめたとたん減るなどとは考えがたい。「最終解決」などと称しても、まともな調査もせずに、ほっかむりするだけの話。高齢化して、弱い立場の被害者に遅延戦術をちらつかせて、思惑通りの結論を押し付けようとしているだけに過ぎない。チッソの分社化とか、ふざけるなって感じだしな。
 政府もチッソも、水俣病問題には不誠実な対応をとり続けてきた。そもそも、当時、事態に責任のある連中が、地位も名誉もほとんど維持したまま逃げ切っているというのが腹立たしい。

 国は、原因企業チッソが有害な排水を止めた68年以降は「水俣病の新たな発生はない」として、翌69年12月以降生まれの人を救済や認定制度から除外してきた。被害者側は69年以降生まれも救済すべきだと訴えている。

これに対し環境省特殊疾病対策室は「中公審の答申を裏付けるほかのデータもある。今回の調査が答申を否定するものではない」としている。



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30代の水俣病患者
 30代といえば、1970年代だから環境中に水銀が濃厚に残っていて不思議ではない時期。