- 作者: 谷口克広
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2005/01/01
- メディア: 新書
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最終的には「方面軍」司令官にまで出世する柴田勝家、明智光秀、羽柴秀吉を筆頭に、それなりの規模の軍団を率いる部将たちまでを網羅。有能な武将たちが、次々と現れる信長の人材を見る目の確かさ。一方で、途中で戦死したり、粛清されたりする武将も多い。佐久間信盛のような功臣もあっさり追放されてしまうのだから、プレッシャーはあっただろうな。ひいては、それが明智の反逆を誘ったのだろうし。
あと、嫡男信忠の堂々たる後継者ぶりも面白い。武田家を滅ぼしたのはほぼ信忠独力と言っていいし、本能寺の変で脱出する余裕はあったわけで、生き残っていれば秀吉の天下取りの目は無かっただろうな。