上乃裏通りの景観向上にかんして。

熊本市・上乃裏通り:より魅力ある路地に:熊本市と熊本大が景観向上策検討へ:車の一時規制も視野」『熊日新聞』09/11/2

 熊本市は熊本大工学部「まちなか工房」と連携して市中心部の人気スポット、上乃裏地区の路地景観の向上に向けた検討を始める。同地区は飲食店などの出店が相次ぎ人通りが増えた一方で、狭い路地を車が縫うように走る。一帯の交通実態を把握した上で、車の通行を一時規制する交通実験も視野に入れている。


 上通の東側を南北に貫く上乃裏通りは、南坪井町の県道から熊本上通郵便局などがある桜井通りまで続く市道。移築された繭蔵を活用したレストランが通り近くに開店したのを皮切りに、この十数年で古い民家や旅館などを改修した店舗が相次ぎできた。
 経済産業省が「木造建築物を再生・活用して新たな魅力で街を再生した」として2006年に「がんばる商店街77選」に選定。通行人も増えているが、狭い路地を走る車を避けて歩く姿が日常化している。
 市などは「歩行者の回遊行動を妨げる要因」とみており、近く地域住民らに参加を呼び掛けてワークショップ(勉強会)を開催。そこでの議論や県警などの意見を踏まえ、交通実験計画を策定したい考え。
 実験は時間限定の交通規制といった手法が考えられ、「路地空間の景観を良くして市中心部の回遊性向上につなげたい」と市開発景観課。住民らの理解が得られれば、年度内に事件したいとしている。
 新町・古町地区に残る、主に明治から昭和初期にかけて建てられた町屋の利活用、中心市街地の買い物客らの回遊行動調査にも取り組む計画で、事業費は計約900万円。経済い対策に伴う地域景観づくり緊急支援経費として国が全額助成する。
(前田克)



「上乃裏通り景観向上へ:熊本市と熊本大商店主交え勉強会」『熊日新聞』09/11/26

 熊本市と熊本大工学部の研究所「まちなか工房」は25日、市中心部の上乃裏通り地区の景観づくり路地利用を考える初の勉強会を開いた。狭い路地を車が走る同地区の交通規制について意見を出し合った。
 国の地域景観づくり緊急支援事業を活用し、市と同大は同地区の景観向上策などを探っている。勉強会の議論や県警、地元の意見を踏まえたうえで、交通規制の実験を目指している。
 市や同工房職員、地元の商店主ら25人が参加。同大の学生が、上乃裏通りや周辺の路地をオープンカフェフリーマーケットの会場に利用するアイデアを提案した。
 前提となる交通規制については、商店主らが通行客の不便を指摘し「規制には賛成」とした。ただ、周辺の有料駐車場や店舗への影響を考慮し、車や人の交通実態を把握した上で日時や規制個所を探ることでまとまった。
 交通実態の調査は年内に実施。来年2月までに計画をまとめる考え。
(川崎浩平)

 これは昨年11月の記事。それから話はどう進んでいるのだろうか。地元の商店の人は、交通規制に反対ではないのだな。
 上乃裏通りは、不定形のかたちの通りや古い建物が店に改装されているのが魅力。よく歩く。確かに車一台ぎりぎりだから、自動車が通らなくなると、ずいぶん快適になりそうだ。こういう動きは進んでほしいな。


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