年輪はかく語りき

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 年輪年代測定のデータと実際の気候の変動を突き合わせることによって、過去2500年ほどの気候変動を再現できたとする研究を紹介している。紀元前後200年ほどと紀元1000-1200年あたりは温暖期だったという。気候が良い時期は文明が繁栄し、悪い時期は政治的混乱が起きるというは、他のデータから指摘されてきたことではあるが。最後の段落の、繁栄期には建築活動が盛んになり、木材が切り出され、サンプルが豊富になり、逆に混乱期にはサンプルが少なくなるという話が興味深い。
 実のところ、年輪年代測定や放射性同位体による年代測定って、微妙に不信感があるのだが。年輪に関しては、生息環境による差異はどう出るのかとか、木材が長距離移動された場合はどう処理するかとか、どうなっているのだろう。