築何年?: 炭素で調べる古建築の年代研究 (歴博フォーラム)
- 作者: 坂本稔,中尾七重,国立歴史民俗博物館
- 出版社/メーカー: 吉川弘文館
- 発売日: 2015/02/27
- メディア: 単行本
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建築の様式の編年や修理痕などの検証、C14年代測定などのさまざまな証拠の一致によって、数十年レベルの精度で、年代を決定しているが、仮定による年代決定が二つ寄りかかっているあたり、微妙に危うさを感じるな。
ラストのコラムの酸素同位体を利用した年代測定や年輪年代測定のコラムも興味深い。酸素同位体を使うアイデアとか、すごいな。あと、年輪年代測定って、どの程度、その検討をできる人がいるのだろうか。ある程度、できる人が増えないと、思い込みで間違っている可能性はあるのではないだろうか。
後半の具体的な研究事例が興味深い。特に最初の厳島や鞆の浦に残る古民家の研究が、こういう風にやるんだという感じで。