昭和五年のスラム街もらい子大量殺人事件「岩の坂事件」 | Kousyoublog

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さらに世界的な大恐慌が日本を襲い、失業者、低賃金労働者が増加するなかで政府は明治維新以降一貫して残酷なほどに弱者切り捨て政策を続けており、諸外国からの非難をも受けながらほぼ福祉政策は存在しなかった。

この近代国家としての日本が生んだ弱者への残酷さは、はたして敗戦の灰燼とともに消え去ったのだろうか。再び「弱者」が目の前に現われたとき、呪いのようにして我々の内側から立ち上がってくるのではないだろうか。自身の内にあるかもしれない残酷さに、得体の知れない恐ろしさを感じる。

 上の記事と関連して。今もあんまり変わっていないよなあと思う。
 Wikipedia貰い子殺人の項目では、同様な事件が紹介されている。「岩の坂事件」では誰も処罰されていないけど、他の事件では死刑になっている事件もある。むしろ、戦後の「寿産院事件」での主犯の刑罰が異様に軽いことにショックを受けるな。