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行政機関って、結構事務に手間がかかるんだよな。それは、委託された状態でも一緒なのだろう。あと、予算削減によるコレクションの管理状況の悪化ってのが、もう何とも。どこの地方美術館も予算が削られて危機的な状況なのだな。
アメリカなんかだととんでもない金持ちがいて、そいつが博物館や美術館に寄付をする。自分で集めて美術館を作るなんて文化がある。ヨーロッパでも、美術を戦略的に利用する。あるいは維持する社会的合意があるみたいだし、寄付文化もあるだろう。そう考えると、日本の美術館の基礎というのは脆弱だよなあ。まあ、最近、「美術品」や「地域の遺産」を地元で持っている必要はないんじゃないのかなと思うようになっているのだが。その場所が、その遺産を評価できなかったってだけで。欲しいところに移管してしまえば良い。
正直、これは日本だけでなく、他の国でもそう思う。アフガンなんかがそうだけど、壊される可能性を考えると、国外に持ち出した方がいいんじゃないかなと思うようになった。学術的な発掘を経たうえでというのが前提だけど。
