「九州の電気事業発祥の地」

 石碑ではないが、なかなかおもしろいものなのでメモ。ここに石炭火力発電所を建設したということは、ここまでは舟運で石炭を輸送できたということなんだろうな。あと、熊本城域は、国有財産(特に軍用地)になっていたから、そのあたりのコネも必要だったと思うが。



九州の電気事業発祥の地(熊本電燈株式会社跡地)
 九州で最初に電気事業を開始した熊本電燈株式会社は、第九国立銀行頭取三淵静逸の発意で明治二十二年(一八八九年)十二月進歩銀行頭取河野政次郎を代表として、太田黒一貫、中村才馬、松尾鶴男、藤井安俊の四名が発起人総代となり、資本金七万五千円、総株数三千株で設立されました。
 同社は明治二十四年(一八九一年)七月一日、熊本城内の当地に石炭火力発電所を建設、出力十二・五キロワットのエジソン型直流発電機二台で周辺に電気をともし、これが九州の電気事業の草分けとなりました。
 なお、熊本電燈株式会社は以後幾多の変遷を経て、今日の九州電力になりました。
 平成三年は九州に、しかも熊本に電灯がともって百周年であり、その足跡を偲んで、ここに九州の電気事業発祥を記念します。
                   熊本市