- 作者: 藤島弘純
- 出版社/メーカー: 築地書館
- 発売日: 2010/03/20
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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キツネノボタンにしろ、ツユクサにしろ、染色体の数や核型と形態の多様性に関係が見られない。キツネノボタンは染色体の分類で地域性が明らかに見られ、かつ核型が違うと互いに繁殖しないと言った所は興味深い。
最終章は、圃場整備の進展が環境に与える影響の問題を指摘している。水路や畔のコンクリート化などによって、水系などの生態系が分断され、画一化されたものになる。そのような多様性を失った場に、病原体や農薬に耐性がある雑草などが出現すると、猛威を振るうことになると指摘する。ふと気になったのだが、この「圃場整備」って事業は最終的に日本の農業に、どういう影響を与えたのだろうか。本当に生産性が上昇したのか、あるいは設備投資や維持のためのコストがかかる分、損になったのか。自分で調べるのはめんどいな…