「本妙寺沿革概要」碑

 栗毛堂の横に建っている石碑。こいつのおかげで狛犬が撮りにくかった。まあ、説明の必要のない類の石碑だな。裏面に年紀が刻まれているが、地衣類の繁殖がひどくて、下の方は適当。




石碑正面

本妙寺沿革概要
 創立起原
天正十一年清正公が関白秀吉に属して摂津の浪華只今の
大阪にありし時一寺を創立し瑞竜院と称す蓋し其意先考
弾正清忠公の冥福に資する為めなりしと云う
 山号改称
初め法性山と称せしも後に文禄元年正月開山日真上人の
瑞夢に依り文字を改め其発音府して発星山と改む
 寺門三遷
天正十六年公命を蒙りて肥後を領するや同十九年熊本城
畔の勝地を卜し浪華の瑞竜院を移して本妙寺と改称し香
華所となす
慶長十六年六月廿四日清正公熊本城に於て薨去せられ御
遺言に依り此の地に御廟所定り其の後三祖日遙上人の代
に忠廣公に請ひて現在の処に本妙寺三遷せり
 浄池霊廟
清正公埋骨の霊域わ旧称飽託郡池亀庄井芹村中尾山半腹
に位して熊本城と相対し天主閣と霊廟とわ等しくして高
下なしと云う
古来輪奐壮麗を極め香煙縷々として瑞雲の起るが如く法
鼓鼕々として昼夜止むことなく参拝の士女全国海外四来
し神験霊威昭々として洽く群生を化益す



石碑裏面

昭和五十五年四月吉日建碑