「熊本市南部第一土地区画整理組合竣工記念碑」

 平成中央公園の北西隅に建っている記念碑。どうでもいいけど、こんなバカでかいものを建てたら、あとの維持に苦労しそうだけど。人が入らないタイミングがなかなかなかった。噴水があって、周囲には銘文や地図などがタイルにプリントされている。
 グーグルマップの衛星写真上でもはっきりわかるな。最初見たときには、これが「記念碑」とは認識できなかった。関係者名や字図関連は省略。




石碑本体

熊本市南部第一土地区画整理組合
  竣工記念碑
    熊本市長 田尻靖幹書



「竣工記念碑建立の辞」

  竣工記念碑建立の辞
 太古の昔、我々の先人がこの地に生活を営み始めて幾星霜、人間の生命の糧
を生産し続けてきたこの大地。
近年、都市農業の基地として、常に新鮮な野菜や花を多くの市民に供給して
きたこの地域も、いま新しい都市として脱皮を図りつつある。
 昭和五十五年八月、熊本市の南部に位置する、本荘、萩原、田迎、本山、世安、
十禅寺、平田の七町にわたる権利者の総意により、都市計画事業熊本市南部第
一土地区画整理組合が設立され、以来十三年の歳月を要した。これまでさまざ
まな困難を乗り越えて、今事業の収束を迎えている。この間権利者各位の積極
的なご協力、役職員各位の昼夜を分かたぬご努力により、輝かしい成果を収め
てきた。まさにこの地域にとり歴史的一大転換である。
 永い歴史の中で、我々の先人が風土、生活習慣の中から生まれた地域の持つ
伝統文化を大切に継承することは、現代を生きる我々の大きな責務である。
さらに、今日の社会は技術革新情報化の時代、新しい文明創造の時でもある。
文化と文明の調和した「まち」の実現こそ、我々のめざす都市像である。
「環境は人をつくる。その環境も人間がつくる。」を理念としてこの事業を
進めてきた。
 いま、都市計画事業熊本市南部第一土地区画整理事業の完成にあたり、この
地域一帯を平成ニュータウン命名し、昔日の面影を一新したこのまちを、未
来を引き継ぐものとして、ここに住む人がお互いに知恵と力を出し合ってすば
らしい「まち」をつくり上げてゆきたい。
 当組合事業の竣工にあたり、このまちが未来に向かってどこまでも伸びゆく
願いをこめて、象徴としてこの碑を建立するものである。
    平成四年十一月吉日
          熊本市南部第一土地区画整理組合
                     理事長 西田 續