上の「忠霊塔」とは、産業道路を挟んで、ほぼ反対側。消防団の倉庫に隣接して建っている。これは戦前のもの。神風連の関係者も「忠魂」とされているのが興味深いな。地侍の村であるということが、なんか独特の思想をはぐくんだ感じだな。
台座の上段には「相生会」の会員と寄付者氏名が記されているが、例によって省略。
石碑裏面
寛永十一年保田窪村創立細川忠利公地筒鉄砲組御取立
以来明治九年丙子の変に至る殉難志士の氏名
寛永十四年 島原御陣に於戦死千田四郎右エ門
慶応元年六月五日東京上野に於戦死 千田四郎左エ門
明治二年一月三日上総国鬼ヶ浦に於殉死者氏名
大砲隊兵士引廻仝兵士 仝伊藤丈之助仝荒尾作太
千田左々エ門 松本政左エ門仝安藤甚之助仝松岡松喜
仝 加来伝太 仝千田虎彦 仝辻熊右エ門仝中村謙太郎
仝堤茂四郎
文久三年三月二十三日自刃 堤松左エ門 廿五才
明治九年丙子の変戦死及自刃者氏名 自刃
十月廿四日戦死安藤善蔵卅三才仝廿八日荒尾延彦廿五才
仝月廿四日仝 千田昌雄廿五才仝廿八日宗村彌門廿八才
仝月廿五日自刃立川 運廿九才仝廿八日宗村敬次三十才
仝三十一日仝 荒川保夫廿八才仝廿七日松本三郎廿四才
仝二十八日仝 加来十郎廿五才仝卅一日荒尾楯直廿三才
仝二十八日仝 春日末彦廿一才仝廿七日井上次賀八五十五才
昭和十三年四月吉日建設 荒尾勝彦謹書
台座正面上段
建設委員
精神作興会長
荒尾勝彦
仝副会長
安武基熊
伊藤松熊
仝幹事
田代信久
区長
武田正延
辻 辰雄
議員
緒続 弘
井本栄太
組長
安藤基○
野田基清
千田楯彦
山代昌彦
緒続 弘
徳永右一郎
千田 保
松本武男
相生会顧問
荒尾勝彦
武田正延
辻 辰雄
仝名誉会員
久保田忠雄
井本継彦
野田安熊
深川初熊
堤 正勝
千田俊一
相生会資金寄附
金八拾貮圓也
仝会労力奉仕
会員一同
名誉会員
千田熊雄
安藤至海
相生会長
春日徳能
仝副会長
山代昌治
会計緒続元雄
幹事吉川 暹
仝 吉川熊彦
仝 伊藤一也
仝 徳永義之
仝 矢野 衛
以上
建設委員
台座正面下段
当保田窪相生会倶
楽部敷地は昭和十
二年六月十六日字
二本橋下五百四十
四番宅地四十四坪
を青年の精神修養
道場の目的を以て
当時の相生会長千
田熊雄副会長安藤
至海会員一同協議
を以て一応保田窪
菅原神社々掌黒川
義弘氏子総代荒尾
勝彦緒続弘武田正
延辻辰雄（武田辻は
区長兼務）の協賛を
経て菅原神社財産
に社掌名義を以て
購入し購入後の土
地の利用方法は青
年の精神修養道場
として無償にて永
遠使用致べく県の
許可指令を得て購
入せしに依り茲に
之を明記す
