宇野朴人『ねじ巻き精霊戦記:天鏡のアルデラミン 4』

 途中まで読んで放置していたものだが、今回はさらりと読んでしまったな。
 とりあえず、アルデラミンのトリューニヒトこと帝国宰相トリスナイ・イザンマ登場と。
 中盤までは、前巻からの継続で、北域動乱の後始末。難民となったシナーク族の人々の落ち着き先として、東部国境地帯への移住を提案。その指揮官となるマシューの父親、中立を保ち独自の立場を維持してきた軍閥当主、ミルトーグ・テトジリチ大佐を推薦する。その、テトジリチ大佐を動かすために軍閥の地元の問題を解決する話。行政長官の不正を暴く。
 その後、東部辺境の開拓という小春日和から、再び戦争に。戦略的に不毛な戦争の開始と。イクタ以下の面々は、海軍の増援として軍艦に乗り組むことに。男性陣はポルミニュエ・ユルグス一等海尉指揮下の暴竜号に乗り込み、そこで女海賊を気取るポルミニュエの暴力の下におかれることになる。しかし、ポルミニュエは実戦未経験であり、キオカ軍の艦船による爆砲の攻撃で立ち直れない衝撃を受けてしまう。そして、新兵器爆砲という重大な脅威に、カトヴァーナ帝国海軍はさらされることになる。
 しかしまあ、「騎士団」の面々に、ポルミニュエも加わりそうな気配がするな。シャミーユの配下に、「忠義の御三家」が全部そろってしまいそうな気配が。