長月みそか『少女素数 1-3』

少女素数 (1) (まんがタイムKRコミックス フォワードシリーズ)

少女素数 (1) (まんがタイムKRコミックス フォワードシリーズ)

少女素数 (2) (まんがタイムKRコミックス フォワードシリーズ)

少女素数 (2) (まんがタイムKRコミックス フォワードシリーズ)

少女素数 (3) (まんがタイムKRコミックス フォワードシリーズ)

少女素数 (3) (まんがタイムKRコミックス フォワードシリーズ)

 2巻まで読んで、3巻が積んであった本。3巻読み終わったので、次を購入しなければ。
 子供から大人に変わっていく不安定な、独特の魅力を放つ時期を、印象的に描いている。派手なハーフの双子ってのが、すごくいいね。あんずとすみれの対照的なキャラも良い。金髪で活発楽天的な性格のあんず。逆に黒髪のすみれは、人見知りで一人の時には静かなキャラになる。しかし、あんずさんは、楽天的な性格だけに、思春期の悩みみたいな話になってきたときに出番が少なくなるな。3巻は、すみれがほとんど主人公みたいな感じに。
 「少女のかわいさを追求する」ということで、1巻、2巻と、割合起伏なく展開してきたが、3巻に至っていきなり話が急展開したな。まあ、2巻のクラス内の揉めごとなんかはあったわけだけど。3巻になると、すみれの世界が急速に広がる。友達が応募した読者モデルに、あんずとともに出ることを決意するなど、世界が広がる。また、すみれの恋心も急展開。ラストが、告白しかけ。次がどうなっているのか気になる。まあ、全体として、すみれと有美ちゃんとパッくんの三角関係が、物語の軸になっている側面はあるか。
 とりあえず、父親が帰ってくるということで、よそ行きの服を着たり、料理を作ったりする8話、観光農園でイチゴ狩りをする13話が好きかな。このあたり、純粋にかわいい。というか、二人できゃっきゃやっているのが良い。あと、3巻ラスト。そういえば、3巻では、梗子さんの出番なかったな。すみれの成長みたいなところが正面に出ていて、お兄ちゃんの方の問題を扱う余裕がなかったんだろうけど。