「オピニオン&フォーラム:ニッポンの宿題:あふれるプラごみ」『朝日新聞』18/11/17

 中国のプラゴミ輸入禁止や海洋の浮遊プラスチックなど、近年、クローズアップされているプラゴミ問題について。人工芝か劣化したり、化学繊維の服が洗濯で漏れるってのは、どうしようもない感じだなあ。化粧品に含まれる微小プラスチックの環境への影響も指摘されている。プラスチックの使用そのものの削減か、環境中で分解される素材への変更は、必要であると思われるが。
 基本的には、廃プラスチックは燃やして、熱源として利用すべきだと思っている。


大阪商業大学准教授 原田禎夫さん「大量消費 リサイクル限界」
 「リスク評価ができないこと自体がリスクです」というのが、興味深い。
 通常のゴミ処分のルートから漏出したプラスチックが環境に放出される。リサイクルが中国の輸入禁止で破綻、燃やして、熱の利用がメインになっている。脱プラスチックの制度的インセンティブが重要。
 ストローも急に出てきたものではなく、以前から回収ごみの上位にあったこと。汚れるので、リサイクルしにくいことが、運動のシンボルになった、と。


京都大学准教授浅利美鈴さん「削減・再利用 地域で仕組み」
 ゴミ回収システムが未成熟な地域やゴミ受け入れ国が、海ごみの排出現になっている。
 ごみを減らす方法としてリデュース(削減)、リユーズ(再利用)、リサイクルの3Rのうち、日本ではリサイクルに偏っている。プラスチック製品の削減が必要。40年にわたって、京都市内の家庭ごみの実態調査というのが、興味深い。容積の半分が、容器・包装材。それはそうだろうなあ。
 あとは、有害物質対策に準じた対策を考えるべき。生分解プラスチックやバイオマスプラスチックへの転換の必要性など。