細川侯五代逸話集 ―幽斎・忠興・忠利・光尚・綱利― (熊日新書)
- 作者: 大島明秀
- 出版社/メーカー: 熊本日日新聞社
- 発売日: 2018/01/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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私自身は漫然と読んだだけだが、読み方によっては政治のあり方の変化が見て取れる、と。幽斎・忠興代には、大名本人がクローズアップされるが、忠利の代では「忠臣」が現れてくる。4年で早死にした光尚は実質的内容がなく、綱利代には本人はほとんど出てこなくなる。幕藩体制の組織が形成されてくる過程が見える、と。
個人的には、忠興のエピソードが、むしろ江戸幕府と関わりの深いものに偏っているのが気になる。宮廷政治に関心が向いているというか。幕府との信頼関係が深いから、無茶なことができるみたいなエピソードが多い印象。
あと、忠利代の小野小左衛門のエピソード連続が印象的か。