斎藤岬『死神探偵シリーズ1:死神探偵と憂鬱温泉』

 本棚の奥に刺さっていた本を、掃除のときに見つけて、手に取る。漫画は場所を食うから、定期的に売り払っているけど、これは、なかなか手放せないんだよなあ。
 このシリーズ、続きは出ないよなあ…


 行く先々で殺人事件に遭遇し、「死神」と呼ばれる男鹿神が関わる短編2題に、華族が道楽でやっている探偵と、実はその召使がすごい「華族探偵」シリーズ一本。
 鹿神は、妻と友人と温泉に旅行に。そこで、案の定、殺人事件に遭遇。鋭い推理を見せるも、逆に、殺されそうになる。殺人事件に巻き込まれて、犯人を推理することまではできるけど、自衛能力は無いのか。事件に遭遇する前後の、着々とフラグが建っていく状況と主人公の顔芸が楽しい。
 二本目は、親戚の老人の遺言の謎を解くお話。


 華族探偵。むしろ、使用人のお千代ちゃんの、暴走ぶりがすごいなあ。