肥後の里山ギャラリー「熊本の水と緑の風景展5:大阿蘇:阿蘇を見つめた熊本の画家たち」

 熊本出身の画家や熊本に縁のある画家が描いた、阿蘇の絵を集めた展覧会。油彩が多い。写実的に描いた絵から、抽象的な題材までいろいろ。
 個人的には、田代順七の絵が好きかな。大判の油彩画。ただ、広い場所じゃないと、その魅力が発揮できないのが欠点のような。あとは、清原武則の作品あたり。抽象系では、三浦洋一の作品が印象に残る。こんな感じの地層、実際あるよね的な。なんか、ものすごく盛り付けてある絵だが、絵の具のジェッソでも混ぜれば可能なのかな。


 内輪山を描く場合、中岳周辺と根子岳の2テーマに分かれるのだな。阿蘇の火口は象徴である一方、でこぼこの峰が印象的な根子岳も魅力的な対象というわけか。


 田代順七の1972年、1985年の作品や海老原喜之助の阿蘇あたりには、噴煙が描かれているから、阿蘇の噴火の履歴資料にもなりそう。