ジオジャパン

 昨日、今日と、西風が強い。ガンガン風が吹いて、窓に雨粒をたたきつけてくる。おかげで、暑くて、エアコン投入。
 まあ、今回の雨、熊本はあんまり降っていないが。断続的に、大粒の雨が降っている感じだな。


 NHKスペシャル「ジオジャパン」を見る。なんか、日本列島、変動凄すぎ。
 槍穂高や、爺ヶ岳の西側には、マグマだまり跡が露出している。黒部渓谷は、断層を削った渓谷か。フィリピン海プレートが北上していた頃は、このあたりにプレートの谷ができて、マグマを大量に生産。槍穂高山地や爺が岳のあたりにカルデラ火山を形成。その後、フィリピン海プレートの進行方向が北西に変化する45度カックン事変で、西に向かって圧縮されるようになり、穂高岳近辺では20度、爺ヶ岳は90度に傾いて隆起した。
 さすがに隆起する端から浸食されていったはずだから、高さはあんまり変わらなかったんじゃないかねえ。1万メートルのカルデラ丸ごと横倒しにした山は、さすがにやり過ぎ感が。
 しかし、地質学者も、あそこまで来るとロッククライマー状態だな…


 関東平野の成り立ちもおもしろい。南と東に岩盤が隆起して、土砂をせきとめたからこそ、広大な平野が出現した。あそこに、プレート端の隆起がなかった場合、あのあたり、静岡県みたいな平野が出現したのだろうなあ。南アルプス山地から供給される土砂が、南海トラフを埋めまくっているんだよな。