犠牲者の発見が始まり出す。あれだけの泥の堆積をどかすのたいへんだろうなあ。
なんか、盛り土主犯説が濃厚になってきた。実際、流下物のほとんどが泥で、盛り土が流下体積の半分を占めるとなれば、当然疑われるわな。
釜井俊孝『宅地の防災学:都市と斜面の近現代』では、建設残土の雑な廃棄が新たな地盤災害のリスクになり得ると指摘されていたけど、それがこんな大規模な災害で実証されてしまうとはなあ。これから、建築残土の規制が本格化すると思うけど、もっとはやくに対応されるべきだった問題だよな。今までは、建築残土は廃棄物ではなく、資源としてゆるい規制だったわけだが、普通の産廃として対応されるべき。
源頭部の盛り土部分、排水に配慮した感じは全然見えなかったしな。
尾根筋の太陽光発電と谷部分は同じ所有者だそうだ。
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業者の言うことを信用するなら、ソーラーパネルが設置された部分にダンプは土砂を運び込んでいたのかなあ。正直、建設残土関係は怪しすぎて信用もできないが。
ソーラーパネルを設置している尾根も、ガリーらしき溝が見られるとか、排水や下流には無頓着っぽいけど。
熱海のソーラー、頑なに見せなかった民放がチラチラ見せ始めたと思えば地盤に亀裂が、、、、次の雨怖いね pic.twitter.com/aJCzhvIr4q
— 柴犬634 (@SibaDog_634) 2021年7月5日
なんで調整池がないのかなと思ったら、調整池が不要な規模で分筆されて登録されてたんですね。
— nobu akiyama (@nobu_akiyama) 2021年7月5日
今回の直接の原因になったかは別にして、問題のリスクがあるから調整池が義務付けられているわけで、そういう脱法行為が許容されないよう、また環境アセスの実質化が必要。再エネ関係者こそ先頭に立つべき https://t.co/Csx9hvEtzi
真面目にやるならこんな風にしないといけないようだ。
ちなみに沢筋にガチで盛土しようとするとこうなるっていう例がこちら。
— red (@pgr235186259) 2021年7月5日
・集水井いっぱい
・元地表面と盛り土中に排水管いっぱい
・盛り土上面にも水路作る
盛り土中の地下水位が上がらないようにいろいろ工作しないとダメ見たいですね。
半の沢盛土計画の概要についてhttps://t.co/uQd3dqbK40 https://t.co/BZ1Z260qcw pic.twitter.com/0UYXxmlC0Z
造成途中の崩落場所の動画。いや、ここに別荘が何軒も出来てたら、それはそれで大惨事じゃ。さらに、上にも別荘地が造成されていたのか。
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土石流の「起点」とされる谷の頭、こういう動画を見つけた方がいる(良く見つけるなあ)。谷を埋めた後、ソーラー開発前、でしょうか。企業名等は出ていないし、以前の様子が分かり参考になるかもと。0:25~と4:35~で、今回崩れた谷のところに入っていって説明している。https://t.co/PBjb1PlTAF
— 上川瀬名 (@Yokohama_Geo) 2021年7月6日
崩壊前の地形と崩壊後の地形の比較および崩壊後オルソフォト。 pic.twitter.com/uCB8opzhI4
— Yusuke Suzuki (@Y_Suzuki) 2021年7月4日
こういう土地を造成するなら、一番下はがっちりと土留めを作るべきなんじゃなかろうか。上から土砂を投げ込んだあとに、整えたっぽく見える。
新聞記事など。
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建設残土は、再利用できる資源とみなされており、廃棄物と違って処分を直接規制する法律がない。余った残土が山間部に積まれたり、埋め立てられたりするケースもある。国交省によると、残土の崩落事故は2001~14年に大阪府や山梨県など11府県で14件発生し、民家が巻き込まれて1人が死亡している。
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やっぱり、建築残土の投棄を偽装するための「宅地造成」だったのかねえ。
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ニュース映像など
www.fnn.jp
逢初橋周辺は溜まる場所なんだな…
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