「恐竜化石コラボ展」

 熊大の赤レンガ建築、科学実験場で開催されている企画展。それぞれ、熊大の研究者・学生の発見が端緒となって、恐竜化石が発見されるようになった御所浦白亜紀資料館、御船町恐竜博物館、甑ミュージアム準備室の三者の所蔵品を展示している。御所浦の哺乳類コリフォドンの頭骨、御船町の天君ダムボーンベッドがら出土した恐竜化石、甑島で続々と発見されている恐竜化石。それぞれ、興味深い。
 九州を南北に引き裂いている沈降帯の南端には、御船から甑島まで、帯状に中生代の地層が並んでいるのだな。で、海岸線の甑島は、大型動物の化石に非常に適している、と。


 全景。中央に恐竜の頭骨や骨格のレプリカ。壁際に九州産の動物化石が展示。


御船町恐竜博物館

 天君ダム近くのボーンベッドからの化石がメイン。断片的だけど、いろいろな種類の化石が出ているのだなあ。


 獣脚類の脛骨と歯。



 獣脚類の中足骨。右はレプリカかな。天君ダムのボーンベッド発見のきっかけとなった記念すべき化石。



 ハドロサウルス類の歯。



 ハドロサウルス類の頭骨と脳函のレプリカ。こういう化石も見つかっていたのか。つーか、恐竜の脳って、基本的にかなり小さいよなあ。




 スッポンモドキ類の右後腹甲。けっこう、亀類の化石って、多い。



 シャチェミスの右外腹甲。



 アズダルコ科翼竜の頸椎骨。天君ダムの上流で出た翼竜化石。


ミュージアム準備室

 ワニの皮骨板。



 恐竜の骨片。種類を特定するのは難しそうな部位ではある。



 ハドロサウルス類の大腿骨。やっぱりデカい。



 亀の背甲。でかい。



 カメの皮骨板。


御所浦白亜紀資料館

 コリフォドンの下顎。これは、新生代の大型哺乳類。つーか、母岩と化石の境目をどうやって区別しているのだろうか。



 コリフォドン類の顎の一部。



 コリフォドン類の頭骨。これも、どこから化石で、どこから母岩か分からない。というか、レプリカなのか。



 イセクトロプス類(バク類)の化石。国内最古の奇蹄類だそうな。



 コリフォドン類の肋骨。



 植物食恐竜の脛骨、竜脚類の歯、獣脚類の歯。


 個人蔵のヴェラキラプトルの頭骨レプリカ。お金かかりそうだなあ。



 アラシャサウルスの全身骨格レプリカ。中国科学院古脊椎動物学古人類学研究所所蔵のものだそう。