乙善ゆしお『ええ、召喚されて困っている聖女(仮)とは私のことです:魔力がないと追放されましたが、イケメン召喚師と手を組んで世界を救います! 1』

 うむ、タイトルが長いな。これ、なんで買ったんだっけ、試し読みでさわりだけ読んだか、単に書店で衝動買いか。


 先見の魔術師が「大災害」が来ると予言したために、召喚された主人公鮎川春。しかし、彼女から魔力が検出されなかったことから、有無を言わさず城から放り出されてしまう。ハルについた侍女から実家に行くように言われ、宿屋を経営する一家に助けてもらい、お手伝いをすることに。
 そこに、彼女の召喚を実行した召喚師のヴィクターがやってくる。魔力の脈絡が焼き切れて、召喚の実績もなかったことにされてしまった彼は、ハルがお世話になっている宿に投宿。そこで、ハルが魔術を消滅させたり、魔力が見えたりといった異能を備えている事に気付く。さらには、魔法師部隊から監視されていることも発覚。姿をくらますことを決意する二人は、王都を旅立つ。
 馬車で3日のハートフィールド領では、魔力もちから魔力を奪うつむじ風に遭遇。魔力を奪われた人を介抱したら、スローン領の領主で、スローン領に来ないかと誘われる。
 そこは魔力に満ち溢れた土地で、さらにはそれが見えて、利用できる人もいて、その建築家シリル・カミンの家にお世話になることに。そこでジェラートを披露したら、あっという間に屋台を営業することになって。
 徐々に仲良くなっていくハルとヴィクター。と、そこに先見の魔術師が押しかけてきて。


 とりあえず、導入編というところか。
 つーか、宰相がなかなかに感じ悪い。というか、召喚した国事態が感じ悪い。そして、「大災害」とは何か、ハルの能力がどう活躍するのか。
 ハルが弟たちに伝えたかった、進路を急に変えた理由、ちゃんと伝えられるのかな…