これが言いたい:柔道指導の安全対策確立を=全国柔道事故被害者の会副会長・村川義弘 - 毎日jp(毎日新聞)

http://mainichi.jp/select/opinion/iitai/news/20111222ddm004070004000c.html そのうち訴訟の嵐になりそうな気がするがねえ。柔道関係者には、基本的に、授業で強制的に参加させられる素人を指導する能力がないと思っている。ぶっちゃけ、指導者もカリキュラムも全部フランスから持って来た方がいいと思うけどね。
 そもそも、柔道の指導者を養成するシステムが存在しないことが問題なんだよな。強い奴、段位の高い奴に指導者の資格を与えているのが現状。しかし、格闘家として最高位を極めた人間が、指導者教育者として適しているとは限らないというのが等閑視されている。このことは内柴容疑者の事例で完全に明らかになった。教員である限りは、教え子との関係にはよく気をつけることってのは基本的な心得だと思うけど、誰も教えなかったのかねえ。たとえ刑事事件が無罪になったとしても、教え子に手を出す指導者ってのは、教育者として全然だめなんだが。

 活動を始めて分かったのは、柔道関係者の多くが事故に関する知識を持ち合わせていないということ、それどころか、これほど多くの子供たちが柔道で命を落としていることすらも正しく認識されていないことだった。

 柔道は他のスポーツに比べて死亡率が突出して高く、頭を直接打たなくても投げ技で急性硬膜下血腫が発症する「加速損傷」の危険性がある。だが、これらも安全対策さえとれば十分に回避できる。

 柔道そのものが危険なのではない。これだけ重大な事故が毎年発生していながら、多くは不慮の事故として片付けられ、調査もされず、原因究明もされぬままで、事故情報も共有されず、安全対策もとられないままという、柔道を取り巻く環境こそが危険なのだ。事故が多発しているにもかかわらず、その原因究明がおろそかにされていては、事故が減るわけがない。

 本当にここが問題なんだが。