2万人の死者で済んだことはむしろ恵まれていた? 防災学者が危ぶむ「魔法の津波対策」が語られる世相 ――藤間功司・防衛大学校教授のケース|3.11の「喪失」〜語られなかった悲劇の教訓

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 確かになあ。三陸地域って、西日本と比べると津波に対する意識は高かったはずなのに、それであのダメージだからなあ。つーか、あの規模だと、できることはほとんどないというか。深夜だったら、ほんと何倍にもなっただろうな。インド洋大津波では20万人以上死んでいるわけで。
 釜石の防災教育は優れたものだけど、あのレベルの教育を社会の全体に、継続して、施していくとなると、相当なコストがかかりそうだよなあ。定期的に上書きしないと、忘れるしな。
 この人は高台への移転を推奨しているが、どうなんだろう。明治、昭和、平成と3度とも、大被害を受けたところは、高台移転を真剣に考える必要があるのは確かだろうけど。かつてほど、土地の需要も増大しないだろうし。ただ、造成地は造成地で、災害に脆弱だから難しいのではないかね。それこそ何百年もたてば、教訓は忘れ去られるだろうし。新住民だと、津波の恐ろしさは伝承できないのでは。だとしたら、元の住民が継続して住んだ方がいいのではなかろうか。津波に襲われる頻度とほかの災害に襲われる頻度を考える必要があるのではないかと思うのだが。
 あと、最後のほうで「国家意識」とか唐突に出てくるのも微妙感が。